この古道ルートのポイントは何と言っても西澤金山になります 湯元から金田峠を越えて西澤金山に至るルートが開かれまた金山で使う大量の木材供給のために高薙山周辺の森林伐採とそれに伴う道が整備された事でこのルートを使って湯沢温泉塔そして手白沢温泉・日光澤温泉へと人が往来していたのでしょうか
西澤金山は江戸時代末期には既に金が発見されていたようですが本格的な採掘はなされず明治になって日光市の 住人 高橋源三郎という方が1896年から採掘を始められたようです 全盛期の1915年頃(第一次世界大戦中)には、約1300人が生活し、病院や学校もあったようです 第二次大戦戦後には掘り尽くしたようで休止と開始を繰り返しつつも1972年には廃坑となっています
※ 高橋源三郎氏についてこちらが詳しいようです ↓
西澤金山を経営した高橋源三郎の生没年や業績などを知りたい。また、西澤金山に関する資料を紹介してほしい… | レファレンス協同データベース (ndl.go.jp)
※ 2020年10月に湯沢の温泉塔まで歩いたレポはこちらになります 今回の渡渉地点は温泉塔の上流300mぐらいの地点になるはずです
2020.10.31 秘湯 湯沢温泉塔 天然記念物 | 空と星と山と (acchidayo.com)
今昔マップで表したルート図です 1928年~1945年の時代区分をポチると出てきました その他の時代区分では表示されません
そしてこちらは山の渓谷第133号 「尾瀬と日光」 (昭和25年6月発行)の巻末に掲載されている「奥日光山岳会念図」より該当部分を切り抜いたものです
湯元から金田峠 - 西澤金山 - 噴泉塔 - 手白沢 - 日光沢 さらには鬼怒沼 さらにその後は尾瀬に繋がっていきますが このルートが示されています
(1) 日光湯元温泉から金田峠まで
日光沢温泉から北に向かい蓼ノ湖 東を通って苅込湖に出ます そこから西側を回りこんで金田峠まで急登です
(2) 金田峠から西沢金山まで
金田峠から下って西沢金山に至ります
(3)西沢金山から湯沢の渡渉地点まで
西沢金山を出発して高薙ぎ山への尾根をトラバースするように西に進路を取りつつ噴泉塔の上流に位置する湯沢の渡渉地点に辿り着きます
(4) 湯沢の渡渉地点から手白沢温泉を通って日光沢温泉まで
渡渉地点から手白山を東にトラバースするように回りこみ反対側へ出て手白沢温泉に到着です そこから日光沢温泉に向かいます
一応の下調べが出来たのでこれから実際に歩いてみます!! さてどうなるかな~ 楽しみです !(^^)!