以前三ノ宿山辺りを調べた中で日光 滝尾から鹿沼 大芦に三ノ宿山の峠を越えて行く道があるのを読んだことがあって気になっていました。 最近入手した日光地図(大正15年発行 帝国陸地測量部)を見てみたらそのルートが掲載されており、「これは行かねば!!」と思い立ち歩いてみました。 実際の歩いたルートはこんな感じです。

こちらが大正15年発行の地図です。 三ノ宿山の左右に道があります。 右は今でも現存する小来川清滝線です。

グーグルの航空写真だとこんな感じです。

試しに古峯神社までルートを引いてみました。 最短距離で着くように思います。

日光駅から乗ったバスを細尾入口のバス停で下車。 大谷川を渡ります。 小雨が降ったいたので雨ガッパを着てSスタート。

細尾ドリームリンク方面に左折します。   リンクの説明はこちらへ ↓

日光市/細尾ドームリンク (nikko.lg.jp)

道路脇に石仏がありました。 この古道と何か関係があるのでしょうか。

「安永五」 ・・・ 1776年でしょうか。 杉田玄白が解体新書を刊行したのは安永3年だそうです。

反対側にも石碑がありますが ・・・ 読めません。

左沢川を渡り直進します。

民家を過ぎた所にクリンソウが咲いていました。

右手に鳥居があります。

これが古道か? と進みます。 石垣の左下に黒い幾つものケーブルが確認できます。

井戸らしきもの ・・・ 覗き込んだのですがとても深かったです 水の音が聞こえました。

古道を進みます。

さらに ・・・

だいぶ道跡が薄くなって来ました。

ここで終了?

左側を見ると何やら薄く跡が残っているのでこれを追います。

うーん、 ダメでした。 三ノ宿山の方向からはだいぶズレて来ているので修正します。

三宿沢に向かってトラバース中。

沢に出ました。

堰堤があります。 渡河します。

untitled (mlit.go.jp)

工事用道路に合流して進みます。  もしかしたら古道の跡に造られた道か?

右手に堰堤が現れます。

さらに進むとまた! これがたぶん最後だろうと、この時は思っていました。

と思ったら・・・前方に異様な構造物が出現!!

そびえ立つ巨大な構造物 ・・・ 一体これは何だ!!

横からパチリ。

三宿沢3号 砂防堰堤。  危険 遊んではいけません!!

そう言われても ・・・ 中央を突破します。 圧迫感と沢水の音で怖かったです。 (^_^;)

進みます。

沢水はたいぶ細くなって来ました。

何かが散乱しています。 

シカ柵でも作ろうとしたのでしょうか???

進みます。

上を見上げると明るい! あそこがコルか!!

コル(鞍部)の下 10Mぐらいの所に落ちていた陶器のかけら

こちらは、瓶の底 「SANRAKU」とあります。

登山道に出ました。

石祠に挨拶 ・・・ また来ました!!

三ノ宿山に向かいます。

コルの南側にある石祠。

いつもの看板! 守りましょう!!

雨上がりの登山路。

三ノ宿山に到着。

快適な登山路をトコトコ!

雨が上がり日が射してきました。

やしおの湯に進みます。 味わいのある案内板 (^^)

右手に思わず進みそうになる分岐点。

やしおの湯は左です。

送電線の鉄塔に出て来ました。

清滝方面。

いつもお世話になっているファミマをアップで。

わりとのっぺりとした丹勢山

東電の巡視路を進みます。

ここは何だろう? 植林がなされています。

さらに進むと大きなプール  まさか!! 古河日光発電所の揚水地のようです。 ここから水を発電所に向けた落とすのですね。

立入禁止です。   発電所についてはこちらになります ↓

古河日光発電株式会社 (furukawanh.co.jp)

無事下山・・・と思ったら有刺鉄線が囲まれていて困りました。 ここの一番下が切れたいたので這って脱出します。

バスの時間までしばらくあるのでやしおの湯で一風呂、そしてお昼を頂きました。  サウナで声をかけられたのですがその方は地元の方、 歓談の中で、今日歩いた三ノ宿山の峠のことを尋ねたらご存じでした。 いつ廃道になったのでしょうかね~ 

利用案内 – 和の代温泉 やしおの湯 (yashionoyu.com)

こちらが乗ったバス、木材をふんだんに使いとてもいい感じです。

日光駅からは特急 Revatyに乗って帰宅しました。 快適!!

特急リバティについて|東武鉄道公式サイト (tobu.co.jp)

さて、肝心の古道の探索は存在を確認するような場面には至りませんでしたが ・・・ 沢沿いの道でもありまた堰堤の工事などによって消失したのかも・・・

でもとても勉強になりました。  さて次の古道は!