これは日光湯元温泉から手白沢温泉へとおよそ100年ほど前には廃道となった古道を訪問してみようという企画です 概要はこちらに記しました! ↓
古道探索 日光湯元温泉から手白沢温泉へ | 空と星と山と (acchidayo.com)
第1回目の探索記録です
2021.07.22 (1) 西澤金山から湯沢の渡渉地点まで | 空と星と山と (acchidayo.com)
第2回目の探索記録です
2021.07.31 (2) 日光湯元温泉から金田峠まで | 空と星と山と (acchidayo.com)
そしてこちらが今回歩いた道程になります 「金田峠から西沢金山跡」までです (^^)
こちらは湯元温泉から手白沢温泉への概略ルート図です 山と渓谷133号「尾瀬と日光」(昭和25年6月発行)の巻末掲載の「奥日光山岳概念図」から
西澤金山から金田峠の破線ルートが高薙山中腹をトラバースしながら金田峠に繋がり 峠から刈込湖への降りています
そしてこちらの地図を見るとルートは盬谷(塩谷)の辺りを通っています 今の地図だと於呂倶羅山の中腹をトラバースしています そしてそのまま西澤金山まで繋がっています
実際に歩いた山道に沢を書き込んでみました
1) まず2つの沢 (小滝沢 粘沢)を越えて西沢と棒白沢が合流するところを渡渉して尾根に取り付きます
2) 高薙山に延びる尾根を歩き湯沢を超えます
3) トラバースしながら高度を上げて金田峠に出ました
このルートには赤テープなどの目印は殆どありません ルート選択はかなり難儀しました 一方で金田峠から西澤金山までの於呂倶羅山中腹をトラバースするルートは赤テープなどの目印もあってスムーズに歩けます
そしてこれが「尾瀬と鬼怒沼」 武田久吉(平凡社)からの引用です 大正13年(1924年)7月にここを歩かれたようです 尚この文章は同行された館脇操氏のものです 武田氏が始めて尾瀬を訪れた時のもので尾瀬の訪問を終えて鬼怒沼~八丁の湯~川俣温泉~西沢金山へと歩みを進め このページでは西沢金山から金田峠を越えて切込湖に至る様子が述べられています
そしてこれが同じ本に書かれている昭和4年(1929年)沼田方面から尾瀬を訪れて川俣温泉から西沢金山へと帰路を取った時の記述です この頃には金田峠への道はひどく荒れてて山王峠の道を選んだと書いてあります 前回通ったのが1924年ですからわずか5年の間に道が著しく荒れたという事になります このあたりは豪雪・豪雨地帯ですし人が手を入れなければあっという間に荒々しい自然に戻っていくのでしょう
さて実際に歩いてみました スタート地点は西沢金山寺跡です!
駐車した場所近くの湯沢温泉塔への取り付き地点です
右上の水平になっている所が金田峠です あそこに向かいます
西沢金山の説明版がありました
左に曲がると山王峠に向かいます 今日は真っ直ぐすすみます
ここを進みます
雨水を流していたのでしょうか
落石で荒れています
ナイスキャッチ!! と一人叫びました (^^)
地図を見ると温泉マークがあるのですがこの辺りだったのでしょうか
西沢です 何でしょうか
右から崩れた石が流れ込んでいます 右=高薙山の方向です
引いて一枚 全景が分かるかと思います こんな崩落がこの山道を破棄させた原因だと思います
ひどく崩れています
ここを乗り越えました
次の堤防を乗り越えます
上から眺めて一枚
乗り越えて後ろを振り返ると踏み跡がありました 高巻きするルートがあったようです
西沢本流です
ふと上を見上げると 青空の中に空中架線が一本ありました。
棒白沢です 最初はここを進んで途中で左手の尾根に登る予定でした
確かに白濁しています 念のため手を入れてみましたが冷たかったです
正面に「取り付き地点」がありました
山道だと思います
山道です とても明瞭でした
山道です 尾根の稜線が近いです
稜線上
山道が続きます
辿って進みます
南面方向にトラバースして進みます
この辺りで分からなくなりました
北の方向を振り返ります 青空が見えているのはコルの辺りだと思います コルを越えて稜線通りに登ると高薙山に向かいます
湯沢が下に見えます 渡渉地点が分かりません
うっすらと ・・・ 山道らしい ??? 跡を追います
路探しに疲れて ・・・ ちょっと一休憩 (^^)
湯沢本流を渡渉します どこで越えるか分からず沢に下りられそうだったのでここを渡渉地点にしました ただ後から考えるともっと高度を上げた所で越えるのが正解ではなかったかと思います
渡渉地点から高度を上げつつトラバース中 道はロストしています
ここもまだロスト中
右からトラバースしてくる山道と出くわしました ・・・ やはり湯沢渡渉地点を間違えたと思います
歩きやすい山道
先ほどの藪から解放されて ルンルン (^^)!
スタスタ あるきます!
崩落箇所ですが注意してみると反対側に道が延びています シカが歩いた跡が残っており問題無く歩けます
やっと 一瞬ですが 金田峠が見えました
山道です
沢越え たぶん金沢だと思いますが 道が細くなりますが注意すれば分かります
小滝が現れます 渡渉地点です 金沢でしょうか 青空が見えました!! ずっと森の中で空を見るのは久しぶり (^^)
せっかくなので冷たい水を頂きます 美味しかったです !(^^)!
山道
ひと息
この苔を傷つけるのが気の毒だったのでぐるっと回って歩き続けます
続きます
てくてく
金田峠に到着です 刈込湖に向かう峠道が左手奥に見えます ここに登り上げる最後の道筋が不明瞭でした ただ稜線近くまで山道は通っているので最後の数十メートル笹藪を越えれば問題無く稜線に出られます
この場所にあったテープです ここが本来の金田峠だと思います 今はこの南に金田峠の案内板があるのですがここにあればもっと安心して刈込湖へ降りられるのかも知れません
少し寄り道して「深山之宿」跡です。
「尾瀬をめぐりて」を読むと「峠の頂きにはささかな鳥屋がある。 人は居ない。 湯元が近いんだ。・・・ 切込、刈込。 霧は薄らいだ。南は晴れている。 ジグザグのみちを飛ぶようにして下りる。」と書いてあります。 鳥屋の場所がどこだったのか ・・・
深山之宿 から男体山が見えました。
今度は新ルートを使って西沢金山へ下ります。
金田峠板まで下りました。 ここから於呂倶羅山の北東に延びる稜線の中腹をトラバースしながら歩いて行きます。
山道です
トコトコ ・・・ トコトコ ・・・
快適に トコトコ
スキップしながら トコトコ (^^)
頭に注意!!
右側を下りて行きます
どんどん下ります
西沢金山跡を見学中です
往時のものです
ここに金山事務所があったのですね
学校跡です もしご存命なら100歳前後でしょうか
ここから下りて来ました
西沢橋まで戻って来ました
100年の時を経て森の中へ
金山の往時の写真だそそうです 今の姿からは想像出来ません
とても勉強になりました!
また来よう!!