パイナップル

子どもの頃、熱を出して寝込むと、冷やしたパイナップルの缶詰のシロップを飲ませてもらえた。
大学生の時、東京の伯母の家に下宿、朝食がトーストというのも物珍しかったけど、ある日パイナップルジャムがパンの上にのっていて、金色に光り輝いていた。
旅行ガイドのバイトをしていた今の夫が、沖縄土産に生のパイナップルを持って来てくれた。どうやって切ればいいのか、伯母一家と頭を悩ませた。
シンガポールではパイナップルは縁起のよいもので、旧正月には、赤や黄色のパイナップル飾りが賑やかに飾られた。
台湾や中国本土のパイナップルタルトは四角で中にパイナップル餡が詰まっているけれど、シンガポールでは花形で中央に餡が盛り上げてあるものが多かった。赤い蓋の容器に入っているのが常だった。
帰国して石垣島を旅行した時、パイナップルが実っている畑を見た。大いに茂っている葉の中央に一つずつ生っていた。
異国情緒たっぷりにいつも新鮮な驚きを運んでくるパイナップル。
8月17日はパイナップルの日(817=パイナ)。

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