2024.04.30 通潤橋 ー江戸時代  乾いた大地に谷を越えて水を運んだ水道橋 (熊本)

四方を谷に囲まれた乾いた白糸台地に水を送るために建設された石造りの水道橋・・通潤橋を見て来ました。

場所は、熊本の上益城群山都町長原という所です。  グーグルマップだとこちら ↓

庄屋であった布田保之助の発案を藩が受け入れ資金援助を行い1854年(嘉永七年)に完成したというものです。 技術的な困難さ等詳しくはこちら ↓

通潤橋 – 心も潤す虹の架け橋 (tsujunbridge.jp)

2016年の熊本地震によって一部破損した所もあったようですが崩落することなくその後復旧作業が行われ2023年には国宝に指定されました。

くまモンもいました (^^)

放水は午後1時からスタートするので(放水時間は15分間の予定)その前に事前勉強ということで史料館を訪問。

布田保之助と肥後藩との関わりについての説明

通潤橋で利用された石材についての説明。 この石材は阿蘇山が9万年前に噴火した折の溶岩が利用されています。 溶岩は加工し易くかつ近くから大量に採掘出来たという利点もあったようです。

当時の技術では予定した高さまで橋をかける事が出来ませんでした。 この問題を解決すべく水の特性を活かして台地に送る仕組みを説明してあります。

こちらは模型です。 説明員の方が詳しく解説してくれます。

こちらは橋の上に置かれている通水管の実物です。 地震で破損したため(亀裂が入っています)取り替えられました。 正面の井形に凹んでいるところに漆喰が流し込まれ二つの水道管の接合部分から水が流れ出すことを防いだそうです。

中央にあるのが通潤橋。 点滅しているのが水が行き渡った地点です。 通潤橋の右が白糸台地と呼ばれる所です。

1時の放水前に腹ごしらえ ・・・ これは・・・ 通潤橋カレーです アーチが分るかな~ (^^;)

さてと、腹ごしらえも終って放水を見に行きます。 布田保之助が見守ります。

今か今かと待って1時になり係りの人が橋の上で何やら作業を済ますと、おっ!! 出た~

歓声が沸きます!!

なかなかもの凄い水量 そして音!!

そして反対側からもゴオー

そして、右側の二つ目の放水口からも。 これで3つの通水管全てが開きました。

いや~ なかなか壮大な眺め。 写真では見てたけど実際に現場でみると圧倒的な水量に驚かされます。

2024.04.30 通潤橋 ① (youtube.com)

せっかくなので、アップでパチリ。

シャッタースピードを変えてパチリ 

2024.04.30 通潤橋 2 (youtube.com)

場所を移動してパチリ。

さらに移動して ・・・ 水鏡ふうにパチリ。 ずっと雨だったので川が濁っていたけど澄み切っていたらもっといい感じかも。

2024.04.30 通潤橋 3 (youtube.com)

予定では放水時間は15分ということでしたが、段々と水量は少なくなって来たけど結局30分かかりました。 最後は係りの人が放水口を閉めて終了。

観光客の人もいなくなりましたが、布田保之助が暖かく見守っています。 

ヨシヨシ・・・どうだ我らが造った通潤橋は!! 素晴らしいもんじゃろう~

さて、通潤橋に水を運んでくる円形分水も訪ねてみました。 車で5分ぐらいの所にあります。 これもなかなか見応えあります。

円形分水工の説明あり。

最後にアップでもう一枚。

 

乾いた台地に水を引き水田を開拓する ・・・ しかし台地に水を引くには谷を越えなければならない。

当時の技術では一大事業だったでしょう。 とても良い勉強になりました。 また来よう!!

 

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