日光の開山は今から約1200年前勝道上人の補陀洛山(ふだらくさん 男体山)の初登頂に始まります 上人の山岳修行は受け継がれ室町時代に全盛期を迎え「三峯五禅頂(さんぶごぜんじょう)」と称される冬峯 春の華供峯(けくぶ) 夏峯 秋の五禅頂と四季の入峯が行われていました この中で夏峯は日光連山を踏破するもっと厳しい修行で遭難者続出のため天正年間(安土桃山時代)(歴史上の人物で言えば織田信長と言えばイメージが湧きやすいかも知れません)には中断されその後衰退していったと言われています
夏峯を記した補陀洛順峯入峯次第私記の修行道を池田正夫氏が実際に歩かれ調査されたのが「日光修験三峯五禅頂の道」(随想舎 絶版)です 約二ヶ月半をかけて一巡された修行道を氏はおよそ6年の歳月をかけて調査されています
ここでの内容はこの書籍に沿って夏峯を歩くものです
(※ ルートの多くは既に廃道となりいわゆる登山道ではないところがほとんどです またあたりは野生動物(クマ サル シカ等)が棲みます またケータイのエリア外であり緊急の連絡も取れません 従って一般の方の登山はおすすめしませんしもし歩かれれる場合は十分な装備の準備と自己責任での入山をお願いします)