先週(2023.04.02)歩いた時に見つけたお地蔵様。 そこに繫がる古道を探しに再訪。 前回の記録はこちらになります。

栃木の峠 #25 名前の分からない峠 ー 佐野の閑馬と彦馬を繋いだ峠 2023.04.01 | 空と星と山と (acchidayo.com)

こちらが今回歩いたルート。

中木戸に車を駐めこちらから古道探し開始。

今日の歩くルート。 お地蔵様の位置からすると国土地理院の黒破線は間違いで赤線が正しいのではないかという想定です。

峠道の入口に石塔あり。

中木戸村

根本山神。  峠とは直接関係ないと思うのですが・・・

何気に撮った一枚。「左手にあった沢、「毛野沢」と言うらしい。この時はさほど重要とは思わなかったのですが・・・後でこれがとても役立ちました。

これから登る峠道 朝陽が差し込んでいる中央右の低くなっている所です。 標高差およそ200m程。

進みます。

とても古い! 安蘇群田沼町飛駒中木戸小谷戸。 

沢沿いの道を進みます。

この道だと思うんですが ・・・

倒木有り。

さらなる倒木有り。

この付近はもう道型は不明。 植林でよく分かりません。

炭焼き窯のあとかな。

致し方なく峠と思われる方向に直登します。

こんな杉の植林帯が広がっています。

お地蔵様のやや南側に出ました。 

先週もお会いしたお地蔵さま。 倒れておられずにホッとしました。 (^^)

さて、この後、峠を東に(閑間に)下った道端で出会った年配のご婦人に何処から来たの?と聞かれて中木戸の方から来たら「あら! 毛野坂を越えてきたの!」と。 「ここら辺りでは、毛野坂と呼んでいるんですよ。うちのおばあちゃんはよくあの坂を越えて彦馬の方とかにも出かけていたの。」 「ああ、それから毛野城というお城もあったのよ。 もう何にもないけど平らな土地が残っているだけだけど」 「昔は、毛野坂の手入れに村の人がよく入っていたんだけどね~

という事でこの峠の名前が「毛野坂」だという事が分かりました。 ヤッタ~ \(^O^)/

ところで前回もそうかなと思ったのですがこちらのお地蔵様は朱色に塗られていたんじゃないでしょうか。 こうやってちょっと日陰になってみると改めてそう感じます。

礎石の地名の泥をもう少し落として再度パチリ。

右から彦馬、中木戸、○田村、川入村。 彦馬と中木戸は今も地名が残っているのですが、○田村と川入村は分かりません <(_ _)>

寄進の金額の所も。 尾平の方2名 金額が三百文と二百文でしょうか。

さて、閑馬側に向かって下ります。 こちらは植林が為されておらず道型が残っています。 (^^)

少し下って毛野坂を見上げたところ。

道型に沿って下ります。

ここです!! 道型が右にUターンするように延びているのを見つけてこれが古道だったろうと確信!!

進みます。

目に優しい。 (^^)

谷側に倒木有り。 おそらく左手にカーブしていたはず。

視線を左に移すと道型があり進みます。

二度目のUターン 右に進みます。

道型がはっきりしてきました・・が、これはたぶん右側の植林の為に整備されたような感じです。 いずれにしろ古道もこのルートだったかと思います。

倒木あり。

左手の道から下ってきました。 

伐採地に出ました。

作業道が延びているのですが、古道っぽい道があったのでそちらを進みます。

なんと行き止まり。 害獣、イノシシ、対策ですね。

作業道に戻って進んでいくとここにも柵アリ。

でもカラビナで閉まっているだけなので外して空けます。

人家がある所に出て来ました。 なんか毛野坂の痕跡がないかと探します。

ここに馬頭観音碑がありました。

もう一つは草で覆われていたので取り除いたら「牛」だ!!

せっかくなので閑間まで歩いてみます。

めぇ~メェ~原っぱ。

遠くの原っぱに山羊がいました。 (^^)

歩いて行くと、道路脇に倒れたお地蔵様そして石仏も幾つか。 どうしたんだろう。

こちらの朱色に塗られていたんじゃないでしょうか。

星野彦三郎翁の碑。 調べたけど分かりませんでした。 ここからUターンして近沢峠方向に進みます。

来る途中に気がつかなかったスクールバス閑馬車庫。 馬・車・・ (^_^;)・・ちょっと不思議な感じ。

ヤマブキが咲いていました。

さて、先ほど書いた「毛野坂」を教えて頂いたご婦人はヤマブキを見たすぐ後でお会いしたのですが、その中で伐採地のすぐ近くの広くなっている所に「彦馬・毛野坂」と書いた石の道標があったはず、と伺いました。 ・・・ そんな訳で伐採地方向に戻ります。 この辺りだと思うんだけど・・・見つかりませんでした (>_<)

よく見たらもう一つ道があったので辿ってみたのですが・・・ダメでした。 <(_ _)>

この後は、近沢峠の古道を歩きました。

古道を全て歩く事は出来ませんでしたが、「毛野坂」という事が分かっただけでも充分嬉しかったです。 !(^^)!

また来よう!!