粕尾峠は日光と鹿沼市を繋ぐ峠道です。 道路の東側には勝雲山、そして西側には地蔵岳がありその間に挟まれた峠になります。

現在、1953年6月に開通した現在の車が通行できる粕尾峠道 県道15号線が通っていますが、今回はそれ以前の旧道を探して歩きます。 

 

以下引用: 新道建設の背景です。
1947(昭和22)年のカスリン台風と翌年のアイオン台風のため、足尾線(現在のわたらせ渓谷鉄道)と日足(にっそく)道路(日光-足尾間を繋ぐ道路)が破壊され、足尾は陸の孤島となってしまったのです。そこで、酒井ら町の有志は、粕尾峠が自動車道路となれば、足尾の事情も改善されると考え、道路改良を求める声を上げます。

詳しくはこちらに : ↓

粕尾峠をめぐる3つの歴史―牧場・鉄索・道路改良― | ジブンスタイルかぬま (jibunstyle-kanuma.tochigi.jp)

現在の峠と旧峠の位置関係。

こちらが実際に歩いたルート図。

カーブ27号地点。 ここから左手方向に旧道は延びていた様子。

カーブ27標識。

現在地: 粟野町大字上粕尾横根。 水源かん養保安林。

石堤が下に見える。

ちょっと見づらいが右と左の沢がここで合流。 

標識のすぐ後ろから歩きだそうと思った ・・・ 右上を見上げると道らしきものが目に入った。

道路脇のこの地点がどうやら旧道との合流点らしい。

境界線石柱あり。

たぶん、これが旧道。 馬が歩くには充分な道。

左から来ている林道と合流。 

作業車両が入っていたのだろう。

左手の沢を見る。 これが思川の源流だと思う。

小さな滝。

剝き出しになっている。

山側が崩落している。

もう車で入るのは無理。

排水溝も役目を終えた。

右から流れてくる小さな沢に蛇籠があった。 道を守るために作ったのだろう。

こんな感じ。

その上。

ここで車が入れるような道は終わり。 ここから先は昔の馬が通った道。

急に道が消えたのでどうしたのかな? と思ったら右手に急カーブして続いていた。 上から見た様子はこんな感じ。

右下から登って来た。 車と違って、馬なら何も問題ない。

先に進む。 トコトコ!

いい感じの道。

誰も手入れをすることはないだろう。

倒木もあった。 ブレている。 (^^;)

落ち葉が前日の雨で濡れいた。 この辺りまで来ると傾斜が緩やかになった。

左手、この辺りが思川の源頭だろう。

左に緩やかにカーブしている。

広場に出て来た。 右奥が明るい、峠かな?

ミツヤ サイダーの空き缶。

境界見出標。

峠に出て来た ・・・ でも前方に進めない。 m(_ _)m

突破できないかと うろうろ ・・・ ダメそう。

上から見ると 両方の山の稜線の最下部だと分かる。

峠にお地蔵様がいらした。 

往来の人、馬 ・・・・ 見守って来られたのだろう。

ボックスがあった。

開けてみた。 芳名帳あり。

パラパラと捲ってみたらこんな記載を見つけた。 「お地蔵様の移動は必要無い」 たぶん、伐採作業でお地蔵様がどうなるかを確認されたのだと理解した。

新しい峠に向かう。

地蔵岳の道標。

県道15号線との合流地点。

地蔵岳登山口。

現在の粕尾峠最高地点。 むこうは鹿沼市、 今いる所は日光市 足尾。

句碑があった。

酒井善太郎氏の句碑。 新道を建設するために尽力された方だそうだ。この「穐」(あき)の字が読めずに調べた。 秋と同一なのだが、その時期、季節を含んだ意味があるようだ。 馬を引いたきてこの峠から眺めた景色に秋の紅葉の色が目に映ったのだろうか。 (^^)

 

とても勉強になりました。

また来よう!!