2023.09.10 男体山で石仏を掘り出す
湯殿沢橋から御真仏薙に沿って男体山を目指そうという計画です。 まさか本当にここで仏さまにに出会う事になるだろうとは全く予期していませんでした。
梵字飯場跡からスタート。
湯殿沢に到着。
御真仏薙ぎ進みます。 秋雨と台風のせいか普段は涸沢なのですが、珍しく水が流れています。
薙沿いの尾根に取り付こうかとここから入ります。
かなり古い伐採のあと。
いったん沢に降ります。
もう一度尾根側を登ります。 なんとなく伐採に利用した作業道のような感じです。
森の中。
ここも作業道のように見えます。
苔の感じが素敵な静かな森です。
藪を掻き分けて進みます。
これは、クマ?
黄色のバケツ。
伐採木の株。
苦労しながら進みます。
高度を上げて行きますがそれでも伐採の跡があります。綺麗です。 ここまでなるのにいったいどれだけの年月がかかったのやら。
がむしゃらに進みます。 ちょっとしんどい。
ウォ~と叫びながら進みます。 とてもしんどい。
そして突然、ちょっと窪んだ所にあった石祠。 これがShige-ponさんのレポにあった石祠だと思います。 見つけた時は半ば埋まっていたそうです。
上下の色が異なるのは土に埋もれていたからですね。
水で洗ってみました。 正面右に、享保二十年乙卯六月吉日 西暦で言えば1736年。 今から287年前のようです。
左側、五人のお坊さんの名前がありました。 皆でここまで持ち運んだのでしょうか。 ちなみにこの場所は高度2200mを越えています。 「坊」とあるので調べたら当時日光には約80の坊があったようですが、ここに記された坊で合致したのは一つだけでした。
真上からもパチリ。 苔のない所は埋まっていた箇所でしょう。
後ろからも一枚。
写真を撮って一段落したのでその周辺を見たらちょっと気になる石があったので掘ってみました。
掘った結果が、驚きのこの一枚です。 なんと仏さまです。 首は欠けています。
大日如来さまかな。
横から。
背中側から。 衣の様子がはっきりと分ります。
真上からも一枚。
石祠と仏さまの位置関係はこんな感じです。 仏さまの向いている方向は北方向です。 お祈りして出発します。
(下山後、日光市の文化課にこれらの写真を送っておきました。)
この後はすんなり登れるかと思ったらそうは上手く行きませんでした。 つまり、あの場所は上下とも藪に囲まれていることになります。 どうしてあの場所なのかとても不思議です。
一般登山道に合流。
男体山、山頂が視界に。
崩落箇所。
八合目。
九合目。
この辺り、以前は構造物があったのでしょう。
三角点あり。
雲海が綺麗。
これがよく写真でみかける大剣ですね。
近くで休憩していた方に撮ってもらいました。
これを見つけるとつい撮りたくなる。 ここまで運んで頂きご苦労様です。私はタバコは吸いません (^^)
二荒山神社社務所。
奥宮。右上にカメラ設置されている。「男体山ライブカメラ」ってここからの映像かな?
霊峰 男体山頂。
こちらにも。
二荒山大神。 雲に乗っておられる!
太郎山神社。
中禅寺湖。 これはいい眺めですね~
八丁出島も見えるんだ!
太郎山神社にあった碑伝。
北に太郎山。
もう一度奥宮。
「郷愁の日光」の奥宮。
奥宮の鳥居越しに中禅寺湖。
「郷愁の日光」から。
その下にあった石祠。 この祠って写真の左に写っていたものかな。
山頂から見える山々。
せっかくなので一つ、ゴーン♪
「郷愁の日光」から。
「郷愁の日光」と山頂の様子がちょっと違うのですが・・・対面石ってあの赤い大岩のことかな。
赤く見えているのがたぶん日光アストリアホテルそしてその北が光徳牧場。
眼下に湯之湖、そして後方に金精峠。 雲が出て来たので志津乗越に下ります。
日光マークあり。
あっという間に一合目 (^_^;)!!
御婆さまにご挨拶。
志津小屋に到着。 次はここに泊まろう!!
仏さまを掘り出すという全く予期せぬ出来事に驚きました。
あのままにしておく訳にも行かないので機会を見つけて埋め戻しに行かねば。 日光の山は不思議が一杯です。