半月峠を越えて足尾と中禅寺湖を山道
中禅寺湖側から登り半月山の展望台に行き中禅寺湖と男体山の姿を秋・冬と眺めた事があります 不思議に思っていたのは何故すぐ近くにもう一つの峠「阿世潟峠」があって二つの峠がこんなに近くにあるのか という事でした その結末はかなり気の重い話しですが元々のルートは「阿世潟峠」を越すものなのですが鉱毒などによる森林破壊 そして続く土砂流出 がけ崩れ 山道の崩壊といった次第でこの峠の道が使えなくなりその代替案として新たに作られたのは半月峠の道だったそうです。 こちらに詳しく書いてあります。 ↓
そんな訳で最初にあったのが阿世潟峠 そして後に半月峠が出来た それを地図で確認できたのがこちらの今昔マップで見つけた地図です 一番古い地図(1894~1915年)を見て見ると阿世潟峠そこに至る道が記載されています 一方で半月山の方に目をやると峠道の記載はありません
そして次 1928~1945年の地図を見ると半月峠が現れ富士見茶屋も出ています 茶屋が出来るぐらいですからそれなりの人の行き交いがあって賑わったのでしょう
上の地図をアップしてみます
半月峠 - 富士見茶屋 - 見晴茶屋 - 金山茶屋 - 茶屋(名前無し) - 茶屋(名前無し) - 赤倉 の町に出ます 茶屋が5つもあった!! たいそうな賑わいだったのでしょうね
こちらは日光 中禅寺湖にある道標です。 普段 これをじっと! 眺める人はあまりいないかも知れませんが ・・・
ここから半月峠を越えて足尾まで三里(12km)と書いてあります。
2022年4月17日(土)この道を歩いて来ました。 歩く行程は少し違うのですがここでは足尾から半月峠までをその順に書いてみました。 当日の実際の歩きはこちらになります ↓
2022.04.17 足尾 赤倉山と半月峠 深沢古道を訪ねて | 空と星と山と (acchidayo.com)
ここから深沢古道の始まりです。 右に進んで行きます。
木造三階建ての栃本旅館がここに建っていたそうです。
木蓮が綺麗でした。
振り返って一枚。 後ろは足尾銅山で有名な備前楯山です。
八聖山金山神社がここにあったのでしょうね。
そのすぐ前に滑り台がありました。 子どもたちの遊び場 (^^)
普通の車で走るのは 止めた方が良いかも。
道路左手にちょっと広い場所 地図にあったここが二番目の茶屋かな?
キャッチ&リリース区間です。
沢を渡ります。
これでもか! と言わんばかりの黄色テープ (笑)
見事な石組み あまりの美しさにお城でもあったのかと一瞬思ってしまいます。
このあたりは道は荒れています。
進みます。
整備された木橋
右に滝が現れます
右手に広場のような場所。
これはイノシシが掘った穴かな
鉄塔が現れます
深沢雨量観測局
ここで水を集めるよう ・・・ 電気をここまで引いているようです。 凄い!!
灯籠があります。
昭和六年三月 ここが三番目の茶屋があった場所でしょうか。
少し進んだところにあった岩に書かれた文字 ・・・ 読めません。
右手に滝が見えます。 これが深沢大滝かな?
落ちないように気を付けて。
こんな標識を見ると安心します。 ちなみに誰にも会いませんでした。
当時の石積みがちゃんと残っています。
カサコソ・・・ カサコソ
トコトコ!
広い場所に出ました。
植林されたようす。
ふと沢を見ると魚影を確認! 沢まで降りてカメラを水中に入れてポチリ!! 奥にイワナ?を発見 (^^)
このあたりは七曲がりを登ります。
ここから林道に飛び出しました。
舗装された林道を歩きます。
広場で終点 ここらに「見晴らし茶屋」があったのでしょうか。
足倉沢の崩落地・・・ 落ちないように気を付けて
こんな山火事注意の看板は初めて。
神子内治山 資材運搬路というのが正式な名称みたい。 林道ではないんですね (^_^;)
まだ雪が残っています。
進みます。
古道がしっかり残っています。
上を見上げると 熊棚が! あはは!
いいなあ~この感じ。
半月山方向 薄らと古道が見えています。 ちょっと難しいか。
雪が残る日光白根山
トコトコ! トコトコ!
渡辺ソーダグレープ うーん、知らない (^^;)
崩落しています。 いったん上に登って回りこみます。
もうすぐ半月峠という手前200mぐらいの所にあった広場、 富士見茶屋の場所かな?
半月峠に到着です。
右が狸窪から二荒山神社へ 左は阿世潟峠へ
案内図がありました。
苦労して造られたのでしょう。 自然崩壊が進むのでしょうが未だにしっかりと往時の姿を残している所も多々あります。
季節を変えて歩いてみたいと思います。
また来よう!!