四万温泉発祥の地と薬師堂
四万温泉の由来 ー 永年3年(989年)というから平安時代ですね(清少納言が枕草子を著すのが996年) 武士 日向守碓氷貞光さんが越後(新潟)から上野国(群馬)に向かう途中ここを訪れて夜もすがら読経を唱えた 夜半すぎ童子が現れ「あなたの心からの読経に感心した 四万の病苦を治す霊泉を授けましょう 私はこの山の神霊です」 碓氷貞光が目覚めると温泉が湧き出ていたという事です この後貞光は堂を建立し薬師如来を安置し これを日向守貞光薬師瑠璃如来と号し 温泉は「御夢想の湯」と呼び 神託にちなんでこの地を四万「しま」の郷と名付けたという伝説です
せっかくの機会なので「御夢想の湯」に入ってみました 湯船の大きさは二人でいっぱい 地元の方が一人先にいらしたので話しを聞いたらここは10年ぐらい前に建て替えたそうです またこの湯船は一枚岩をくり抜いた優れもので 250万だとか 色々お話しを聞かせてもらいました 源泉は熱いですが前の方が少し薄めたらしくちょうど良かったです お代は志しです 足湯もあります
薬師堂 現在の薬師堂は真田信幸の武運長久を祈願して立てられたものだそうです (1598年) (信幸は真田昌幸の長男 徳川方に付くことで関ヶ原の戦い後 上田城主となりその一族は江戸時代を通じて存続)
薬師堂の境内の中に「お籠り堂」があって遠方より湯治に来られた方がここに滞在されていたよう そう言えば 私の母から 昔は秋の収穫が終わると 一家総出で米 味噌など食料持って ひと月湯治に出かけていたと聞かされました 祖父母と両親は牛車 子どもたちは歩きだったとか まあ一家10数人の大家族だからそれは賑やかだったのかも (^^)