2024.05.17-18 一泊二日で女峰山(唐沢避難小屋泊): 2日目
一泊二日で唐沢避難小屋に泊まって女峰山に登ろうという計画です。 1日目の様子はこちら ↓
2024.05.17-18 一泊二日で女峰山(唐沢避難小屋泊): 1日目 | 空と星と山と (acchidayo.com)
二日目の朝、4時起床。 寒いなあ~と思っていたら気温6度!
小屋に置いてあったローソクを使って朝食。
一夜お世話になりました。
小屋を出発して振り返る。 凄い場所に小屋はあるんだ。 崩落地のすぐ上、たぶんあの下には昔沢筋があったのかも知れない。
箱石金剛に到着。
金剛堂。 日光修験道では、石祠とは言わず金剛堂と呼びます。 中には多くの碑伝あり。
その上部にある竜巻山。
トコトコ。
凄い眺めの「七滝沢崩壊地」: 女峰山と赤薙山は、元々男体山のような山裾の広い円錐状の成層火山だったが、8万6000年前の最後の爆発的噴火で山頂部が吹き飛び、カルデラと呼ばれる大きな窪地が形成された。 カルデラはその後長い年月をかけて浸食され、大きな崩壊地を形成した。 それが「大鹿落し」と「七滝沢崩壊地」です。 ↓こちらの資料からの引用です。
日光砂防事務所の資料から : 000660277.pdf (mlit.go.jp)
このまま下りたくなる草原。
一箇所あった鎖場。
「苦しけりされ」 ・・・ 女峰山 (苦しけり されど登りたし) ・・・
特徴的な岩あり。
ここが遙拝石。
遙拝石の中央部に碑伝あり。
頂上部にしらかば山友会記念碑あり。
宮界石あり。 ここが御料林の東側の境かな。
黒岩に到着。
壊れたストックあり。 壊れても持ち帰りましょう! (ザックに入れて持ち帰りました。)
落葉松金剛到着。
金剛堂。
その中に、梵字あり。
稲荷川の眺め。
八風。
その下に碑伝あり。
トコトコ。
二荒山神社と田母沢・寂光の滝への分岐点。
羽黒尾根ルートとも言うらしい。
黒岩尾根ルートというらしい。
白樺金剛。
金剛堂。 碑伝あり。
シロヤシオが咲いている。
トコトコ。
石柱が倒れている。
「水呑」とある。 水呑百姓という言葉は知っているが、もちろんそんな訳はないだろう。
龍門寺慧忍。
安永九年 1780年。
立てました。 重かった~
追加: 戻って調べたらこちらのホームページに詳しく書かれていました。
「水呑」石柱 | Mt.masaoのブログ (ameblo.jp)
引用:
行者堂から児墓金剛堂(稚児ガ墓)を経て黒岩に至る所謂「阿弥陀ガ峰」の途中に、安永9年(1780)奉納の「水呑」の石柱が立つ。陰刻は正面に「水呑」、右側面に「安永九子八月」、左側面に「龍門寺慧忍」とある。年号から
秋峰「五禅頂」の奉納物であることを物語っている。
何故、カラマツ林のど真ん中に、この石柱があるのか。答えは簡単明瞭、道標である。ただの道標ではない。この約60㍍西側に寄った西斜面に「宇賀神」
の石祠があり、それが日光修験「夏峯」及び「五禅頂」の拝所となっていたのだ。
夏峯の『補陀洛順峯入峰次第私記』には、「水ノミニテ後夜勤」とあり、秋の『禅頂先達秘密記』には、「水呑 本地十一面 法楽八葉投筒 後夜作法 同行加持螺立 次弥陀経 七印一明」とある。
ただし、この石祠は、夏峯の奉納ではなく、秋の五禅頂期のものである。
母屋正面に「山中 光永坊 □□卯六月日」とある。
肝心の水場、その約60㍍西側の谷にある。水量は豊富であり、四季を通じて
涸れない
つまり、水呑石柱、宇賀神の石祠、水場は東西に直線的に三点セットで並んでいたのだ。往古、夏峯も五禅頂の修験僧たちは、ここで法施を行ったのだ。
現在も豊富な水量を有するこの水場は、登山者にとって、もっと認知されるべきところである。
さらに下って行くと、おお~と声がでる美しい景色。 ヤマツツジが見頃。
近づいてみる。
ミツバツツジとヤマツツジの共演。
水場有り。
確かに流れている。
振り返りパチリ。
ここにも宮界石あり。 このルート沿いが御料林の境界線だったらしい。
ヤドリギかな。
稚児ケ墓に到着。 いわれについては、こちらが詳しいです。 要点をまとめると:
「延元元年(1336)修行のため女峰山に入った実道坊の後を追って入山した稚児が、師に会うこともできずにこの地で倒れ、亡くなる。これを哀れみ、建立されたのがこの稚児ヶ墓。」
霊峰・日光の山々(25)女峰山 「稚児ヶ墓」 (fc2.com)
石仏正面。
背後から。
金剛堂と碑伝。
行者堂に到着。
役行者様。
中にあった碑伝と草鞋。
説明版あり。
行者堂遠景。
二荒山神社。
何かイベントがあるらしい。
行列を待つ人々。 日光東照宮春季例大祭のようだ。
日光東照宮春季例大祭|イベント |【公式】日光市の観光サイト 日光旅ナビ (nikko-kankou.org)
渡御する参道(中山通り⇒表参道(大手通り))を榊にてきよめる
こんな感じ。
東照宮御旅所。 いつもは閉じられている門。 ちょうど行列の一行が出て来た後。
門前。
華やかだな~
せっかくなので本宮に立ち寄る。
護摩壇にも。
東武日光駅に戻って来た。
初めてのスペーシア X!!
X マーク。
車内。
ザックは後ほど荷物スペースに移動。
とても勉強になる2日間の山旅だった。
また来よう!!