2024.02.14 夏峯番外編 聖地 ー 中禅寺湖 湖上に浮かぶ 上野島を訪ねる。
中禅寺湖唯一の島である上野島 (こうずけしまと読みます)は男体山開祖 勝道上人そして徳川家康の参謀でもあり日光東照宮の造営を差配した天海僧正のお墓がある所とも謂われています。
2日前に社山に登った折に途中で見かけた景色です。 中央右にあるのが上野島。 ちょっと気になったのが陸地と島の間にある白い線。 最初は波かな?と思ったのですが・・・もしかしたら「雪」かな。 そうだとすると水位が下がって地面に雪が積もっている ・・・ つまり渡れるのではなかろうか、と。 この日は半信半疑でそのまま帰宅。 社山登山の記録はこちらになります。 ↓
2024.02.12 栃木百名山 雪の社山に登る | 空と星と山と (acchidayo.com)
上野島の場所はこちらです。陸地から100mぐらいでしょうか。
日光修験道で舟禅定という儀式が執り行われるようです。 ↓
日光修験道:船禅定 (nikko-shugendo.com)
どうにも気になって、何やら誘われるようにやって来ました。 出発地点は「歌ケ浜」 日光修験道の中で宿があった場所でもあります。 参考記録はこちらです。 ↓
(6)2021.05.16 日光修験道 夏峯 第6回 細尾峠(旧屋ノ宿)から中禅寺湖(歌之浜宿)へ | 空と星と山と (acchidayo.com)
風もなくリフレクションが綺麗で青空が広がっています。
奥白根山方向です。
阿世潟峠への分岐点までやって来ました。 ここで島の方に方向を変えます。
気を付けます!
スノーシュー出番。
ザクッ、 ザクッと進みます。
雪原をスノーシューで歩きやっと上野島が見えて来ました。 陸地と繫がっています。
木々の隙間から。
湖岸に降り立ちます。 聖地でもあり緊張しています。
まずは拝礼。 島は木杭で囲まれています。 さらにその内側にも杭があって二重に囲まれているようです。 島を波の浸食から防いでいるのだと思います。
北の方向に視線を向けると男体山が正面に見えます。
頑丈な木杭。
木杭が二重に打ち込まれているのが分ります。
右が勝道上人、そして左が天海僧正のお墓のようです。
同じ位置からもう一枚。
右塔「勝道菩薩 首骨納塔」と読めます。 勝道上人墓所はこちら↓
日光山 輪王寺 多言語サインボードサイト | 勝道上人の墓 (rinnoji.jp)
数字が彫り込まれているようなのですが ・・・
左塔「慈眼大師」= 天海僧正です。 天海僧正の墓所 ↓
慈眼堂|日光門前町公式サイト|日光二社一寺前飲食物産業組合 (nikko-monzen.com)
読めません ・・・
奥にも一つあります。
手前にももう一つ。
向きを変えて。 文字らしきものなく、関係性が分りませんでした。 なお、説明版など一切ありません。
上野島から東側(日光市 東照宮方向)を眺めます。
男体山と一緒に。
では、これで戻ります。
この回廊は雪解け後は水面下に沈んでしまうのでしょう。
島を後にして引き返します。
静かな森を歩きます。
イタリア大使館まで戻って来ました。
上野島方向を振り返ります。
日光修験道の夏峯を歩く中で一度は行ったみたいと思っていた上野島を偶然にも訪ねる事が出来ました。 とても貴重な想い出になりそうです。