2023.06.17 古道探訪 140年前に建設された三島街道を歩く (第2回)ー 山王峠から男鹿川までー

140年前に建設された三島街道 こちらは前回歩いた部分の記録 ↓

栃木の峠#27 桃ノ木峠とてんしの沢の石積み・・明治期に建設され開通からわずか9ヶ月後に廃道となった三島街道 | 空と星と山と (acchidayo.com)

そして、今回、その続き福島県との県境境になる山王峠から男鹿川までを歩いた。

三島街道はこうなっていた。 馬車が走る前提なので高低差を坂道がないようにコントロールしながらクネクネと山際を周り込みながら延びている。

横川パーキングに車を駐めて、スタート地点の山王峠に向かう。

「一帯の国有林は、共有者の地元住民に山菜・きのこ等特定の産物を採取する権利が認められている共有林野です。」   こんな「告」は初めてみた。

旧国道121号線を歩きます。 閉鎖されているここから入る。

トンネルが開通して、峠を越えるこの道が廃道になってからどの位の期間が過ぎたのだろうか。

何故かここにあったミシン??

土砂が流失してそれでもなお耐えているガードレール (^_^;)

倒木有り。

山王峠の切り通し。 右手の白い木が立っている所が三島街道の起点。 つまり、この旧国道は以前あった三島街道の合流地点から2m前後さらに掘り下げて道路を作ったようだ。

これが三島街道開通直後の山王峠の切り通しの風景。

出典: 東北の道今昔 三島通庸と高橋由一にみる(社団法人東北建設協会)

高橋由一 : 高橋由一 – Wikipedia  

       高橋由一 【略歴と作品一覧】 | ネット美術館「アートまとめん」 (artmatome.com)

白い木は 積雪量計だった。 後で、ここを右手方向に進む。

山王峠の先を見てみた。 ここが県境、お隣は福島県。

会津若松まで67.7km。

旧国道は左手に延びているのだけど右にも古い道があったような気がする・・・

高山植物はみんなで守りましょう。  ノスタルジーを感じるなあ~

さて、進もう!!

古道の雰囲気。

赤テープあり。 幾つか見かけた。

支尾根が延びているのでぐるりと左側に周り込む。

崩落しているところも何カ所があった。 危ない感じのする場所はなかった。

古道に復帰。

ここも左手に周り込むように延びている。 

倒木多数。

おっ、おおおおお ・・・・・  凄いな~  かなり規模の大きな切り通しあり。 140年の歳月を経ても未だに残っている!!

中央付近から反対側を見る。 広場のようになっている。

広場の方から切り通しを見る。

進みます。

ライティ グレープ。  名糖?  ← この会社かな?

ここで道は終っている。 この沢を越える「橋」が架かっていたのだろう。

沢を渡る。

進む。

今は伐採されており道ははっきりしない。

さらに進んで樹林帯の中に道を見つける。 良かった~

進む。

またロスト!! 廃車あり。

サイロだと思う。 牧畜をやっていたのだろうか。

廃車の先を進むと古道と再会。

進む。

川の音が聞こえ始めた。 少し進むと道が突然終って崖が目の前に!! この先は男鹿川だ。

あたりをウロウロしていると黒いケーブルあり。 男鹿川を越えて先に延びている。

道の終点に戻り、下方を覗き込む。 右下に巨岩が立ち上がっている。

反対側を確認すべく歩く。 ワイルドフィールズおじかの建物あり。

男鹿橋を渡る。

男鹿川。 先ほどの場所からこの川を越えて反対側へと繫がる橋が架かっていた。

橋の場所を確認する。 山火事用心の看板の上を登る。

反対側にあの巨岩が見える。 ここから橋が架かっていたのだろう。

男鹿川に架かる橋梁の図 

出典: 東北の道今昔 三島通庸と高橋由一にみる(社団法人東北建設協会)

あのケーブルはここから延びていた。

立派な道だな~

進む。

男鹿林道が見えてきた。

男鹿林道との合流地点。

ワイルドフィールズおじかに戻ってきた。

完成後一年も経たずに放棄されたにも拘わらず140年の歳月の後でも三島街道は残っていた。  秋の頃、また歩いてみたいなあ~

おまけ:

この後、沼原駐車場で天体撮影なんだけど時間もたっぷりあるしせっかく塩原を通るので日帰り温泉に立ち寄りました。 気持ち良かったなあ~

 

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